投稿者: Zen-15・信天翁15ディンギー
Zen15の木型をベトナムで仕上げに取りかかる
Zen15の木型はベトナムのFRP工場へ搬入された。木型を母型として、FRPの生産モールド(型)を製作する。Zen15の品質は、FRPモールドの出来具合いかんによって決まる。従って、木型の仕上げには細心の注意を必要とする。目を離すことは出来ない。
Zen15を担当する開発チームは、皆若い。細部は、仕上がり数値を指示するだけですむ。工作方法は一度お手本を示すと、すぐに飲み込んでくれる。「後は、まかせてくれ」 今回の訪問は7日間の予定だが、ずっと早く進みそうだ。
デッキの木型作りが進む
AH15のバウデッキは、バウポールを装備できるよう凹型の溝をもうけます。溝はデッキの剛性アップの役割を担います。従って木造艇のように、ビームをデッキの裏側へ設置する必要はありません。
サイドデッキのガンネル部に沿って、滑り止めのパターンを浮き出させます。ツアーセーリングを行っているときは、ハイクアウトせずにサイドデッキに腰をかけています。おしりが滑らないようにすることで、疲労を軽減できます。サイドデッキの空間は、エアータンクとなっています。チンをしたときに裏返しになりにくい位置へ、浮力が配置されています。
コックピットのフロアーは、自動排水構造としました。センターボードケースを挟んで、両側に1名ずつが体を横たえることができます。シングルハンドのツアーを敢行するときには、風上側のフロアーで休息を取りながら、長時間のセーリングを続行できます。
今春の完成を目指して、工作が進んでいます。
デッキ木型の製作開始
積層が終了したFRP型を反転して、正立させた。その後FRP型の内部に、デッキを形成するための木型を作り付ける。
デッキはバウセンターに、バウポールを出し入れして収納する溝を装備する。ジェネカー(クルージングスピン)を、ショートハンドで使えるようにするためだ。
コクピットは波浪が打ち込む状況でもセーリングが続行できるよう、オープントランサムとなる。