
(12) ハルの木型工作が進む
ヨットのモールド(生産型)は、設計図に忠実な木型を製作することから始まる。設計者の横山晃先生は流体力学を駆使し、船底を流れる水流が走航時のハルに及ぼす作用を計算して、オフセット(寸法表)へ表現する。
それがゆえに、モールド製作に当たっては、横山先生が求める+-0.5mmの精度を保持しなければならない。
木型の製作では、温度と湿度変化による伸縮を最小限に抑えるために、内外の二重になる外板を相互に接着する。さらに内張りの内部へはウレタンシーラーを塗装し、内部からの伸縮も防がねばならない。
木材の特性を知り、緻密な大工仕事が要求されるのが木型製作である。
ショージさんは内張を終えると、つぎに長手方向の外張りを接着とネーラーで次々と取り付けてゆく。
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