• セーリングで過ごした1日は、
    人生に追加された1日・・・。
    Zen30
  • いかなる海象にも耐え・・・、
    Zen30
  • あらゆる海域を航海でき・・・、
    Zen30
  • シングルハンドで乗れるヨット、
    Zen30

Zen30シングルハンド外洋クルーザー

Zen30、型作りの物語り

(20)木型からモールドを脱型する

積層作業が終わり、仕上がったFRPモールドは60度で加熱して、6時間のアフターキュアを行う。FRP樹脂をを完全硬化させるためだ。 アフターキュアが終われば、いよいよ脱型作業だ。モールドを木型から脱型さ…

(19)FRP積層作業が完了

計画したFRPの積層作業が完了した。次はモールドの狂いを防ぐための補強材を、モールド表面に配置する。補強材はその上からFRPで積層して、モールドと一体化させる。  

(17)FRPモールドの積層開始

表面に離型処理を終えた木型に、モールドの表面となるゲルコートをスプレー機で塗装する。 その後にガラスマットとロービングクロスを交互に重ね、型用の特殊な樹脂で積層していく。樹脂はスプレー機で連続してガラ…

(16)新たな助っ人が現れる

羽室さんは田尻マリーナで、いつもシングルハンドでセーリング練習をしている。淡路島一周も計画しているとのことだ。どうやら遠くまでの航海を計画しているようだ。Zen30の計画を知って、作業の協力をしたいと…

(15)近所の農家から差し入れ

Zen30の工場には近くの農家や作業場から、見物客が良く訪れる。進み具合をしばらく見て、感心してくれる。見物や立ち話に来てくれるのは嬉しい限りだ。ヨットを造る現場が珍しく、興味を呼ぶのだろう。 今日は…

(13) 木型はでき上がり間近

ショージさんのもとで、木型の最終工程に差し掛かる。外板を張り終えれば、次は表面磨きの工程だ。 実艇のハルにひずみが出ないよう、この工程で外板を磨き上げねばならない。熟練の腕前が発揮される。磨き工程を仕…

(12) ハルの木型工作が進む

ヨットのモールド(生産型)は、設計図に忠実な木型を製作することから始まる。設計者の横山晃先生は流体力学を駆使し、船底を流れる水流が走航時のハルに及ぼす作用を計算して、オフセット(寸法表)へ表現する。 …

(11)助っ人が現れる

2024年の夏は記録的な猛暑日が続いた。窓を開け話しているが、工場内部はたまらない。作業のペースが格段に落ちる。そんな時に現れたのが、南さんとショージさんだ。南さんは田尻マリーナに自艇を係留しているオ…

(10)木型の製作開始

原図作業から型紙を作成してステーションごとのモールドを作成すると、次は船台上へモールドを組み立てていく。しかしその前に船台の平面を使って、モールドをつなぐ縦通材となるキール材とシアー材およびロンジ(縦…

(9)原図からフレームを作る

正確な原図を引き終えれば、つぎは型板の製作となる。ステーションごとの型板を基に、フレームとなる合板を切り出す。 船の出来は、原図にかかるといってもよい大切な仕事である。船匠の腕の見せ所といってよい。

(8)原図作業を開始

FRP製のヨットを造るには、まず実物大の木型を作り、木型からFRPの雌型を作るのが一連の工程となる。その初めが原図作業である。原図は、厳密な計算に基づいた設計図のオフセット(寸法表)から、原寸大のヨッ…

(7)建造を決断する

現在わが国には、外洋ヨットのビルダーは2社しか残っていない。ヤマハや日産などの大手メーカーはヨット事業から撤退した。青木ヨットは残された1社として、Zen24シングルハンド外洋ヨットおよびZen15ツ…

(6)造るべきかどうか悩む

横山晃先生が生涯を通して追及した設計テーマは、海と深く接触していくためのヨットであった。そのヨットは、あらゆる季節、あらゆる気象に耐え、しかも十分に長い時間を海で過ごせる船、充分に大自然に関心を持てる…

(5)あらゆる海象に耐える

どのようなヨットでも、自分の艇を持つだけで夢と希望が広がる。しかしZen30は、それだけではなく夢と希望を実現するために造るのだ。そのZen30に求める個性は、1. あらゆる海象に耐え、2. あらゆる…

(4) 文明社会の中のヨット

「文明社会の中で、商船や軍艦が船の主役と見られているのは、陸にたとえれば、 トラックと戦車に自然環境を占領されたような感じで、自然愛好家にとっては、不合理というか理不尽な感じが引掛かるのだが、近代文明…

(3) 船を知ること

どんな船にも個性がある。人間の個性が、何か突発した時にムキ出しになるのと同じに、船の個性もショックの瞬間に明るみに出る。例えば、ブローを喰った瞬間に、脱兎のように前へ飛び出して行く船、ひとまずヒールし…

(2)海を知ること

「海を深く知るには、海岸や遊覧船から海を眺めたり、海洋学の本を読んだりするよりも、自力で帆走するのが最も効果的である。 四季を通じて年間500時間以上もヨットに乗り、あらゆる気象、あらゆる海象を身体で…

(1)ヨットというスポーツの価値

Zenを語るとき、ヨット設計家横山晃先生が生涯を費やした、ヨットの個性の追求と実現に至る過程を述べねばならない。なぜならZenは、横山先生が400種の船を設計し、晩年になって到達した設計の最終結論だか…


青木ヨットNews

Loading RSS Feed