インストラクター倫理コード

2000年秋にASAの執行委員会は、インストラクターがASA資格のトレーニングを行うに当たり、以下の倫理コードを守るようASAインストラクターへ要求することを議決した。

プロとしてのプログラム運営

  1. プロとして可能な、最大限の努力を行い、受講生に最高のトレーニングを提供する。
  2. 受講生個人の基本的な礼儀や慣習、および人間の多様性に対し、敬意を払うことを言葉と行動によって示す。
  3. 人種、性別、宗教、年齢、障害あるいは国籍にとらわれることなく、受講生を公平に取り扱う。
  4. 受講生あるいは他との対立に関わることなく、プロとしての責任を果たす。
  5. プライバシーと個人情報の秘密を守る。インストラクターとして知り得た個人情報を、自己の目的に使用しない。
  6. 自分の知識および技術を維持増強し、最高のプロとなるよう努力する。
  7. ヨットトレーニングにおいては、受講生の能力の評価について、誠実に対応する。
  8. 受講生およびスクール事業主体の双方に対し、自分に求めるのと同じ誠実さで応対する。
  9. 受講生、インストラクター、スクール、メンバーおよびASAとの間で、活発なコミュニケーションを維持するために努力する。
  10. インストラクターの仕事に関係する法律、および規則を認識し、法律違反に対する責任を負うことを受諾する。
  11. 専門家による調査および批判を受け入れる。これには受講生、学校および他者によるものを含む。
  12. 契約や同意した内容、および割り当てられた責任を尊重する。
  13. セーリング・スポーツの大切さに対し、公共の理解が深まるよう関与していくこと。
  14. そのような活動をする個人や団体へ協力し、成功するよう支援すること。
  15. ヨットスクールの教材や資源を使用するときは、適切な手順にのっとり行うこと。
  16. ヨット、ボート・インストラクターとしての職務に伴なう多大な影響力と責任に見合うように、身だしなみを整えて、指導する。

安全性の確立

  1. 安全な学習環境をすべての受講生に提供するために、あらゆる資源を使用する。
  2. 受講生や指導下に置かれた人への安全に対し、最大の注意義務を負う。
  3. 講習時は酒や覚醒物質などを回避し、冷静な状態で安全性を保つ事が出来るように指導する。

倫理コードの遵守

  1. 善良なASAインストラクターとして、私はこのコードの原則を支持し、促進することを承諾する。倫理コードが施行以前にASAのインストラクター資格を得ていた場合でも、おなじく同意する。また私はこの倫理コードから生まれる行動規範にも従うことに同意する。
  2. 受講生や他の機関から私の行動について批判があったときは調査を受け入れ、その結果インストラクター資格が剥奪されることがあることに同意する。