レイジージャックの利害得失

Q: シングルハンドで、セーリングしております。
30フィートのメインセールは、重く、 バッキングで畳もうとやってみたんですが、難しいです。
メインセールを下す時に セールを雑索で結ぶまでが、大変です。
荒れた海では、なおさらです。 レイジージャックをご検討いただけないでしょうか。
また、別の方法があれば、ご意見を伺いたいです。

 

A: レイジージャックは便利に見えますが、万能ではありません。以下の表で利害得失を判断できます。

レイジージャックが無い状態での問題点は、下の表にあるように、一人ではセールを畳みにくい点です。
そこで改善のために、セールを一気にバッギングするのではなく、バッギングする時に、始めにラフ側をある程度丸めてから、まず雑索でブームへ仮止めする。
次にリーチ側をある程度丸めて、ブームへ仮止めする。
この手順を2回繰り返せば大丈夫です。
作業時には、風をはらまさないように注意が必要です。

 

 レイジージャック 有り  レイジージャック 無し
 1.セールを上げるとき  完全に風に立てないと、ヘッドやバテンがレイジージャックのロープに引っかかる。  セールをシバーさせれば上げられる。
 2.セールを下ろすとき  ラフをスライダーにしないと、ラフ全体が外へこぼれ落ちる。  一人ではセールを畳みにくい。
 3.リーフするとき メインハリヤードを下ろすとブームエンドが下がるので、トッピングリフトを調整する必要がある。  パーマネントトッピングリフトなら、調整の必要なし。
 4.メインセールカバー  レイジージャックが収まるための切り込みをカバーに設置する必要がある。  現状でつかえる。

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