投稿者: yohaoki
アンカーウェイトの作り方
アンカーウェイトは、市販の部材を利用して簡単に自作することが可能です。
- 漬物石・・・数量1個、ホームセンターで売っている5kg位のもの。プラスチックで覆われているので錆びにくく、収納がしやすい。
- シャックル・・・材質ステンレス製、太さ14mm以上、数量1個
- リードロープ・・・太さ8mm~10mm、長さ10m、1本
- ダブルシートベンドはこちらを参照してください。
- ボウラインノットはこちらを参照してください。
- アンカーを打ち終わり、アンカーの効きを確認した後に、アンカーロードヘシャックルで取り付ける。その後リードロープでアンカー側へ送り込む。リードロープの手元は、スターンパルピットなどへ結ぶ。
- アンカリングの手順はこちらを参照
レイジージャックの利害得失
Q: シングルハンドで、セーリングしております。
30フィートのメインセールは、重く、 バッキングで畳もうとやってみたんですが、難しいです。
メインセールを下す時に セールを雑索で結ぶまでが、大変です。
荒れた海では、なおさらです。 レイジージャックをご検討いただけないでしょうか。
また、別の方法があれば、ご意見を伺いたいです。
A: レイジージャックは便利に見えますが、万能ではありません。以下の表で利害得失を判断できます。
レイジージャックが無い状態での問題点は、下の表にあるように、一人ではセールを畳みにくい点です。
そこで改善のために、セールを一気にバッギングするのではなく、バッギングする時に、始めにラフ側をある程度丸めてから、まず雑索でブームへ仮止めする。
次にリーチ側をある程度丸めて、ブームへ仮止めする。
この手順を2回繰り返せば大丈夫です。
作業時には、風をはらまさないように注意が必要です。
レイジージャック 有り | レイジージャック 無し | |
---|---|---|
1.セールを上げるとき | 完全に風に立てないと、ヘッドやバテンがレイジージャックのロープに引っかかる。 | セールをシバーさせれば上げられる。 |
2.セールを下ろすとき | ラフをスライダーにしないと、ラフ全体が外へこぼれ落ちる。 | 一人ではセールを畳みにくい。 |
3.リーフするとき | メインハリヤードを下ろすとブームエンドが下がるので、トッピングリフトを調整する必要がある。 | パーマネントトッピングリフトなら、調整の必要なし。 |
4.メインセールカバー | レイジージャックが収まるための切り込みをカバーに設置する必要がある。 | 現状でつかえる。 |
セーリングの時、ジブがばたつくのは、どこが悪いのか
ジブがばたつくのは、3つの原因が考えられます。
- セールトリムの不適切。ジブシートが緩すぎて、ルーズトリムとなっているために、風がジブから逃げてしまい、ジブが裏風となって、バタバタする状態となる。
対策:ジブを風位に合わせて、適切にトリムする。 - セールトリムが適切であるならば、ジブがツイストしてジブの上半分から風が逃げ、1と同じ現象となっている。
対策:ジブトラックのジブシートリーダーを前方へ移動させ、ツイストしないようにする。 - ファーリングジブを縮小して使う場合は、2の対策が必要となる場合が多い。ファーリングジブの大半は、リーフして使うことを前提としていない事に起因する。
Zen24のハリヤードをダイニーマへ交換したい
Q
ジブハリヤードをダイニーマのロープに交換しようと思いますが、太さは何ミリが適当でしょうか。
A
ジブハリヤードをダイニーマのロープに交換するときは、現在と同じ、外径8mmをご使用下さい。
ハリヤード用のダイニーマのロープは、芯部のダイニーマの外周をポリエステルでカバーして、UVからダイニーマを守る構造となっています。
強度上は外径6mmでも十分ですが、引くときに細くて手が痛いので、8mmをおすすめします。
フェンダーの取付け位置と高さ
フェンダーは、片舷に3本取付けることを標準とする。艇の全長を前後に4等分して、取付ける。フェンダーの高さが低ければ、ガンネルが接触する。図示したようにフェンダーの肩が、ガンネルに来るように、調節する。
アンカリングの手順
★ポイント1
用意が整うまでスキッパーは、アンカリングする場所に進入しないこと。準備を終え、余裕のある水面でクルーと、充分に手順の打ち合わせを行う。
★ポイント2
アンカーロードの必要な長さをスコープという。スコープは水深の6倍以上が必要。3倍は限られた条件の時だけ有効である。
★ポイント3
アンカーリングの手順20の後に、狭い港内などでアンカーロードの上を他船が航行する恐れがあるときは、アンカーウェイトを設置すること。
■バウ着け法の手順(上図とは異なり、スターンからアンカーを打ち、バウを岸壁へ係留する方法)
- スキッパーは入港し、アンカリングに適切な岸壁を選ぶ。水深が分からない場合は測る。
- クルーは係船金具の形状を観察する。
- スキッパーはいったん余裕のある水面に出る。
- クルーはアンカーとアンカーロープをコックピットに出す。
- クルーはアンカーロープをコックピットの座席にコイルダウンする。
- クルーはパルピットの下をくぐらせたロープの端をクリートに結ぶ。
- クルーはもやいロープを2本だし、端をバウデッキクリートに結び、バウデッキにコイルダウンする。
- クルーはフェンダーを両舷につけ、ボートフックをコックピットに出す。
- スキッパーは用意が整ったら、アンカリングする岸壁へ直角に進入する。
- クルーはアンカーをスターンから吊り下げ、ロープをスキッパーに手渡す。
- クルーはバウデッキに行き、風上側の一番もやいを取る用意をする。
- スキッパーは、ロープが水深の6倍以上となる地点を見計らってアンカ-を下ろす。スキッパーは、ロープがもつれないよう、さばきながら繰り出していく。
- バウが岸壁から一艇身のところでアンカーの効きを確かめるため、ロープを引っ張ってみる。ただし、行き足は止めないこと。
- スキッパーはバウが岸壁から1メートルのところで、ロープをクリートに仮止めする。
- クルーは一番もやいを持って、岸壁に降り、係船金具に結ぶ。
- スキッパーはバウへ行き、2番もやいをクルーに投げる。
- クルーは2番もやいを結び、直ちに艇に戻る。
- クルーはバウが岸壁から3メートルほど空くように、もやいロープを調節し、クリートに結びなおす。
- スキッパーはアンカーロープを引き、アンカーが効いているか確かめる。効いていればバウが岸壁から2mほど空くところで、ロープをクリートに結ぶ。
- 余ったもやいロープと、アンカーロープをコイルダウンする。