そのまま進むべきか、それともコースを変えるべきか、スキッパーが判断を下します。そしてその判断いかんによって、艇の運命が左右されるのです。
その時あなたはどのようにして、決めていますか。
共通のルールがあるので、そのルールに従えばよいと考えます。しかし大型船はルールに従ってくれるのでしょうか・・・。漁船ならば・・・、高速艇だったら・・・。一体どうすればよいのでしょうか・・・。近づくほどに不安が募ります。そして不安が、危険を招き寄せます。

衝突を回避する手順(昼間)

ポイント・・・・・・正確な判断をする前に、むやみに変針するとかえって危険である。

 1.自艇と相手船がこのまま進めば、衝突しそうな位置にあるのかどうか、判断する。
   ・むやみに慌てず、しばらく直進しながら観察する。観察するポイントは、相手船を見る角度が変化しているかどうか。
   ・変化がなく同じ角度に見えているときは、衝突しそうな状態と判断できる。
   ・保持船なのにここで、いきなり舵を切ってコースを変えるのは、かえって危険。相手船も同じコースへ変針するかもしれない。

 2.自艇がどの優先順位にあるのかを、判断する。
   ・相手船は動力船なのか、漁労中の漁船ではないのかなど、相手船の船種を判別する。
   ・自分が避けるべきか、相手が避けるべきかを判断する。
   ・自艇が避けるべきならば、どのようにコースを変えるべきかを考える。
   ・相手船が避けるべきならば、どのようにコースを変えるだろうかを考える。

 3.相手船を注意深く観察し、本当に衝突しそうな状態なら、ルールに従った行動をとる。
   ・自艇が避けるべきならば、はっきりと変針し、相手船に回避したことをわかってもらう。
   ・相手船が避けるべきならば、保持船として直進を続ける。
   ・相手船が変針していないかどうかを観察し、危険が迫れば、単音5回以上を鳴らして注意を喚起する。
   ・危険が迫れば単音1回を鳴らし、右へ変針し衝突を避ける。

そのためのルールが「衝突回避4原則」です。