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旗の掲揚エチケット
ヨット、ボートに掲揚されている旗を、時々見かけることがある。旗にはその種類に応じた掲揚するべき位置が決められている。しかるに意味不明の旗を、所かまわず掲げている艇がある。実に見苦しいものだ。まして他国旗を自艇のバックステーに掲げているのは、とんでもない事だ。このようなエチケット違反は、その艇のオーナーの無神経さとシーマンシップのレベルを現しているのではないだろうか。
ヨットには軍艦と同等のエチケットが求められているのを忘れないでほしい。
旗流の種類
1.自国旗 (自艇が所属する国の国旗もしくはエンサイン)
2.相手国旗 (自艇が航行する水域の帰属する国の国旗)
3.プライベート旗 (乗艇するオーナーの個人旗)
4.ヨットクラブ旗 (オーナーが所属するヨットクラブもしくはヨット団体の旗、バージーという)
5.国際信号旗 (艇が通信を行う為に定めた、世界共通の意味を持つ旗)
旗を掲揚する位置
1.自国旗は船尾のポスト、ヨットではバックステーの下部も許される。
2.相手国旗はマストトップもしくは右舷のスプレッダーから.。
3.ヨットクラブ旗は右舷スプレッダーから。
4.プライベート旗は船首のポスト。
5.国際信号旗はスプレッダ-もしくはマストトップから。
6.外国へ自艇で航海しているとき、もしくは艇をチャーターしたときも同様に掲揚する。
・すなわちエンサインをスターンに、相手国旗はマストトップに、バージーは右舷スプレッダーに、プライベート旗があれば船首ポストに掲揚する。
・相手国旗を右舷スプレッダーに掲げたときは、バージーは左舷スプレッダーへ掲揚する。

旗を掲揚する時間帯
1.日の出とともに掲揚し、日没時に降下する。
2.艇上に人員が乗艇している時だけ掲揚する。
ドレスシップ(満船飾)
1.進水式などの特別な時に行う。
2.乗組員は全て礼装を着用する。
3.4種類の旗流を決められた場所へ、決められた順序に従って掲揚する。
4.国際信号旗は船首の水面上からマストトップを通り、船尾の水面上まで掲揚する。
5.水面上に保持する為には重りを使う。
6.信号旗は船首側から次の順序で並べる。
AB2,UJ1, KE3, GH6, IV5, FL4, DM7, PO 第3代表旗, RN 第1代表旗, ST Zero,
CX9, WQ8, ZY 第2代表旗
旗を使う儀礼法
つづく
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