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アンカリングの手順
ポイント
用意が整うまでスキッパーは、アンカリングする場所に進入しないこと。準備を終え、余
裕のある水面でクルーと、充分に手順の打ち合わせを行う。
手順
@スキッパーは入港し、アンカリングに適切な岸壁を選ぶ。水深がわからないときは測る。
Aクルーは係船金具の形状を観察する。
Bスキッパーはいったん余裕のある水面にでる。
Cクルーはアンカーとアンカーロープをコクピットに出す。
Dクルーはアンカーロープをコクピットの座席にコイルダウンする。
Eクルーはパルピットの下をくぐらせたロープの端をクリートに結ぶ。
Fクルーはもやいロープを2本出し、端をクリートに結び、バウデッキにコイルダウンす
る。
Gクルーはフェンダーを両舷につけ、ボートフックをコクピットに出す。
Hスキッパーは用意が整えば、アンカリングする岸壁へ直角に進入する。
Iクルーはアンカーをスターンからつり下げ、ロープをスキッパーに手渡す。
Jクルーはバウデッキに行き、一番もやいをとる用意をする。
Kスキッパーはロープが、水深の6倍以上となる地点を見計らってアンカーを降ろす。
スキッパーはロープがもつれないよう、さばきながら繰り出していく。
Lバウが岸壁から1艇身のところでアンカーの効きを確かめるため、ロープを張ってみる。
ただし行き足を止めないこと。
Mスキッパーはバウが岸壁から1メートルのところで、ロープをクリートに仮止めする。
Nクルーは一番もやいを持って岸壁におり、係船金具に結ぶ。
Oスキッパーはバウへ行き、二番もやいをクルーに投げる。
Pクルーは二番もやいを結び、直ちに艇に戻る。
Qクルーはバウが岸壁から3メートルほど空くようもやいロープを調節し、クリートに結
び直す。
Rスキッパーはアンカーロープを引き、アンカーが効いているか確かめる。
効いていればバウが岸壁から2メートルほど空くところで、ロープをクリートに結ぶ。
S余ったもやいとアンカーロープをコイルダウンする。
アンカリングの方法

ポイント
1.アンカーロープは水深の6倍以上が必要。3倍は限られた条件の時だけ
有効である。
アンカリングからの離岸手順
@スキッパーは艇に乗り組み、エンジンをかける。ボートフックも出しておく。
Aクルーは風上側のバウラインをバイトにとる。
Bスキッパーの合図を待って、クルーは風下側のバウラインを解き、艇に戻る。
Cスキッパーはアンカーロープを手繰り始める。
Dクルーはバイトにとったロープの一端を解き、風上側のもやいを回収する。
Eクルーはコクピットに戻り、スキッパーからアンカーロープを受け取って引く。
Fスキッパーはエンジンのクラッチを後進に入れる。
Gクルーはアンカーロープをデッキ上にコイルダウンしながら、アンカーの真上まで手繰
り、ロープをクリートに仮止めする。
Hスキッパーは後進を続け、アンカーを海底から外す。
Iクルーは素早くロープを手繰り、アンカーをコクピットに回収する。
Jスキッパーは艇を余裕のある水面に向ける。
Kクルーはロープをすべてコイルアップし、アンカーとともにロッカーへ収納する。
Lフェンダーを外し収納する。
M整理が終われば港外へ出る。
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