• シングルハンドで乗れる、外洋クルーザー

  • ティラーは手放しも可能な直進性能

  • ダブルハンドでもリラックス

  • スピンネーカーで快走する

  • 4人でも余裕の、広いコクピット

  • ヒールしても、ヘルムはニュートラル

  • 俊敏なセーリング特性で上達が早い

  • サンタカタリナ島でアンカリング

Zen 24 シングルハンド・外洋クルーザー



シングルハンド航海とヨット選び

東京夢の島マリーナ及び大阪田尻マリーナでの、Zen24試乗会には、多数のご来場を頂き、誠に有難うございました。

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シングルハンド航海

一人でヨットに乗り、セーリングをする時には、最高の気分が味わえる。邪魔するもののない、自由な世界だ。思うがままに、好きなところへ走って行くことができる。走る海域が内海であっても、外洋であっても、その自由気ままさは変わらない。

海は山と同様に、自由は十分に味わえるが、日常と比べると不便なところもある。自分でヨットの操作をして、料理も作る。掃除も、隅々まで自分の手で行う。自分で体を動かさないと始まらないのが、海の世界の原則だ。体を使うことで、上達も図ることが出来ると考えよう。そこでヨットを選ぶときには、この上達原則を適用すればよい。

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艤装と装備の考え方

ハリヤードは、コックピットへリードすればよい。するとコクピットに居ながら、セールの上下ができる。便利なジブファーラーや、メインファ-ラーもある。それにオートパイロットをつければ、どんなヨットでも、一人で乗ることができるのでは。またさらに、エンジンを大きくすれば嵐になっても、機走で逃げられるのではないか・・・。
楽な方へ、安易な方へ考えたいのは、誰しも同じであろう。

デイセーリングで、穏やかな海面を機走するなら、そのような選択もあるかもしれない。しかし天候の急変は、スキッパーだけではなく、便利な機器にとっても試練となる。天候の急変に遭遇すれば、未熟なスキッパーは余裕を失い、機器の操作を誤る。体を動かすこと怠ってきたスキッパーは、コクピットへリードしたハリヤードも、誤ってしまうことがよく起きる。一つの誤りが引き金となり、負の連鎖が始まる・・・。多くの悲惨なヨット事故が示している。
このようにして海の現実は、甘い期待を常に裏切ることになる。

翌日の天気予報が当たる確立は、75%と言われている。2日後となると60%となる。するとたとえデイセーリングであっても、思わぬ天候の急変に遭遇する可能性がある。希望や期待に頼ってはならないことは、おわかり頂けるだろう。

従ってシングルハンドで走ることを前提とするなら、自分の技術を上達させることが、安全のためにも楽しむためにも必要となる。便利な装備を頼りにするのは最小限と考え、自分の体を動かして、セールの上下や、リーフ作業を繰り返し練習する。技術が向上すれば、自信も深まり、天候の急変にも立ち向かうことが可能となるのだ。
自信が深まれば、天気のいい日だけ乗るのだからといった、安易な考えに負けないスキッパーとなることができる。

練習効果を挙げるためには、複雑なセールトリムのための装備は返って邪魔者となる。レーサーのように、クルーが部署を分担しているならば、複雑な操作が要求される艤装も、役立つであろう。しかしシングルハンドでは、複雑な艤装はスキッパーの上達を妨げることになりかねない。操作に気をとられて、風の変化や、潮の状態などを読み取る練習がなおざりとなるからだ。スキッパーが必要とするのは、シンプルな艤装を駆使して、最高の性能を発揮できるように、セールと風と海の動きを観察して、練習することではないだろうか。

ヨットの大きさと艇固有の性格

クルーの助けを当てにせず、一人で気のおもむくままに海に出て旅を続ける。そのために必要十分なヨットの大きさは、どれ位が良いだろうか。またシングルハンドで乗るには、どのような性格のヨットが向いているのだろうか。人と同じく、ヨットにも性格がある。機走で、波もない水面を走るときには、性格は現われにくい。しかしセーリング時にはヒールするので、水面下の左右のバランスが水平に走行しているときとは異なる。船底を流れる水流による動的な圧力差が生じることで、艇の性格が現われる。ヨットの性格には、へそ曲がり、じゃじゃ馬、素直、頑固、鈍重、俊敏などがある。

接待用または別荘としてのヨット

マリーナでパーティを楽しむ、クルーを乗せて周辺の海域を、お客様とデイセーリングする。そのような場合は、予算が許せば大きなヨットほどよいと考えられる。大きなヨットには、便利なキッチンや快適なベッドルーム、広いサロンなど豪華な装備を盛り込むことができる。エアコンの装備も可能だ。大型エンジンを搭載すれば、風や波に逆らっても航行が可能となる。最新の航海計器は、安全にも寄与してくれる。
このような大型ヨットは、豪華艇を所有する喜びを味わうことができるだろう。接待用、別荘用のヨットは、艇の性能や性格といった艇の内面よりも、外観や大きさやキャビン装備の充実が大切となる。

シングルハンド用のヨット

しかしシングルハンド・スキッパーには、大型艇では手に余ることが多い。30フィート以上になると、風の変化にも反応が鈍いので、セールトリムの練習には不向きだ。潮流によるドリフトや風によるリーウェイを観察する前に、エンジンをかけて乗り切るクセがつく。離着岸の際にも、大型艇ではスラスターを使うばかりだ。これでは、いつまでたってもセーリング技術の上達は難しい。

上達するための要素は、適度な大きさとシンプルな装備、そして素直で俊敏なヨットであることが必要となる。自分で体を動かす、自分で操作をする、それが上達の道だという海の原則を、思い返してほしい。

鈍重なヨットと俊敏なヨット

重くて頑丈なヨットが、安全だと言う考えも聞くことがある。しかし重いヨットは、すべて鈍重と考えてよい。重いヨットはピッチングモーメントが大きく、波ごとにお辞儀して、パンチングを繰り返すので乗組員は疲労する。スピードに乗らないので、舵効きも鈍くなる。ロングキールならば保針性が良好だから、シングルハンドに向いている。そんな意見も耳にする。ロングキールは、保針性には寄与するが、波の中では頑固癖がでて、思うようにはタックも出来ないのが現状だ。これらの特性から、鈍重艇は内海向きと考えたほうがよい。セーリングを楽しむよりは、むしろエンジンに頼るヨットと考えるべきだ。スキッパーの技術向上には、全くふさわしくないと言えるだろう。

最初に持つヨットで、これからのヨットライフが決まると言っても過言ではないので、自分のヨットライフに合ったヨットを選ぼう。
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